Vol.560 原価が高い!原価率を下げろ!


世の中で言われている

 

・売上を上げる

・原価を下げる

・経費削減

 

そもそも原価って何でしょうか?

原価の意味がわからないと、

どうすれば原価を下げられるのか、考えようがありません。

 

“原価という単語”で検索すると、次々出てきます。

 

◎仕入れ値段。もとね。

◎商品の価格には原価と売価があり、原価は商品の元値のこと。

 

さらには、原価の3要素、原価計算、原価を下げるには、、、

 

では「原価率」はどうだろうか?

 

会計人やコンサルタントが考える原価率、

社長たちが思い描く原価率、

そして会計に詳しくない社員たちが思っている原価率、

 

現場での会話を聞いていると

それぞれ意味合い(定義)が異なることに気がつきます。

これでは会話は成り立たちません。

 

原価や原価率を下げるには、

 

・材料の質を下げる

・仕入れ値を叩く

・手間を省く

・コスト削減

・生産性を上げる

 

この程度の考えしか思い浮かばないのは、

原価を「会計で考えているからなのだろう」と思う。

現場では何をどうしたらいいのか、わからないのだ。

 

          ・

 

少なくとも年1回は現場でたな卸をしますが、

何のためにするのかがわからない社員も多い。

 

では、何をどうすれば“原価率”を下げられるのか。

 

そのまえに、

何のために原価率を下げようとするのだろうか?

 

飲食業で(一般的に)言われているように

 

「利益を出すには原価率は3割以内に抑える」

 

のような幻想にも近い話は、ほんとうなのだろうか?

 

原価率と利益の間には数学的な関係はありません。

原価率を下げることと、利益を増やすことの間には、

相関関係はないのです。

 

MQ会計では、

 

『v率を下げればGが増える』

 

は成立しません。

 

原価率に限らず、

MQ会計で考えれば「オカシイ」と思うようなことが多々あります。

 

その典型が「損益分岐点分析(管理会計)」です。

「変動費・固定費・限界利益率・変動費率」です。

 

あいまいな点を明確にしたうえでこの先を考えないと、

「原価率を下げてみたけど利益は増えない」

という現象が起きてしまうのです。

 

「経営は率で考えてはいけない」

 

という大原則を理解できないと、

この考えから抜け出さないと、

利益を増やす発想につながりません。

 

◎原価率をたった1%下げるだけで、、、

◎粗利率の良い製品を重点的に売れば利益は増える

◎粗利率を上げるには粗利率の良い商品を売ればいい

 

人は、これまで習ったこと、学んだことと違う場面に出会ったとき

「えっ」と思います。「ムカッ」とします。

ここを乗り越えてはじめて本質に行き着くのかもしれませんね。

 

疑問、好奇心、創造力が未来を考えるうえでいかに大切か!

良い機会になるかもしれません。

 

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【発行元】株式会社アイティーエス 
【発行責任者】宇野 寛
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