人は、子どものときから“比較されること”に慣れてしまっている。
・隣の子は立って歩き出すのが早い
・うちの子は3歳になってもことばを話さない
・うちの子はまだ字が読めない(近所の子は読めるのに)
小学校に上がればまた比較が始まる。
・うちの子は“オール5”
・算数は平均点数よりも低い!
・50m走平均タイム
・平均身長、平均体重
・1日の平均睡眠時間
・1日の平均勉強時間
そして受験では“偏差値”による比較。
大人になっても“平均による比較”はつきまとう。
平均年収、平均月収、平均的な家庭、平均年齢、平均寿命、、、
うちは平均○○より低い!あるいは高い!!
さらには、
前の上司は良かった。
それに比べて今度の上司は・・・
先代(前の社長)は人情味があった。
それに比べて今度の社長(息子)は・・・
ヒトは死ぬまで比べる、比べられることから逃れられない生き物だ。
・
「分析の基本は“比較すること”からはじまる」
私が初めて決算書分析を習いはじめた頃、
講師の先生が言ったことをいまでもはっきり覚えている。
「そうか!」
と素直に決算分析や経営分析を学んだ時期があった。
“知らないことを教わる”場合、
本に書いてあることや講師の言っていることに疑問を持たない。
分析=比較
このことに疑問を持ちはじめたのは、
MQ会計の研究を始めてからだ。
決算書の分析や経営指標の分析の基本は、
・前期と比較して、
・同業他社と比較して、、
・計画値と比較して、、、
そして結論に導くのだが、
決算分析や経営分析からは
「社長が望むような結果」にはたどり着かない。
「生産性は他より良いが、総資本利益率が低い」
のように、個々の指標では
「高いほうが良い」あるいは「低いほうが良い」という判断はできる。
しかし、総合的に良いか悪いかの判定は、分析する人の能力によって大きく変わる。
最後は、
・売上高が不足している
・固定費が高い
・原価率が高い
・在庫が多い
・売掛金の回収が悪い
・労働分配率が高い
に落ち着くのが“オチ”である。
このような分析は、社長たちにとって役に立たないばかりか、
分析結果(分析者の言うこと)を鵜呑みにすれば、誤った判断・意思決定をしかねない。
・
決算書に苦手意識をもっている人(とくに社長)は、次のことを試してほしい。
社長には、これらを試せる“特権”がある。
決算書をながめる。
自身の会社(他人の会社ではなく)の「直近の決算書」を、
ただ、ながめるだけ。(苦痛なのをぐっとこらえて)
ただし注意があります。それは、
「けっして分析しない」
「前期と比較しない」
の2つです。
「比較し分析することがいかに楽な行為か!」
に気づくはずです。
余裕のある人は、「社長の思いが決算書に反映されているか」という視点をもってほしい。
MQ会計表を見る場合にもそのまま当てはまります。
本来ヒトは比較するものではありません。
「隣の〇子ちゃんは、うちの娘よりカワイイ」
「同じクラスの〇男君は、うちの息子より断然頭がいい」
親はわが子を他人の子どもと比較などしないはずです。
・
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・そもそも決算書(会計)が苦手だ
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