生産性と生産効率の話に戻ります。
【生産効率】は、投入する資源や労働力をムダなく、
効率よく配分すること。(作業効率に近い)
それに対し【生産性】とは、投入した資源や労働力などから
価値を生み出す際の効率の程度のことです。
【生産効率】と【生産性】の大きな違い、
それは「価値を生み出すかどうか」です。
仕事を「単なる作業」ととらえてしまうと、
効率は「作業効率」になってしまいます。
仕事は価値を生み出すもの、創造性・クリエイティブそのもの。
個人が生産性を身につけるには、
「価値を生み出す仕事をしているか」を常に意識することです。
「仕事は価値を生み出すもの」であるということ。
そして創造性・クリエイティブなもの。
「価値」とは、どのくらい役に立つのかの度合い、値打ちのことです。
たとえば「現場の作業手順」
「工程や手順どおりにできるようにマニュアルを作る」
どこの会社でもやっています。
ところが、
誰がやってもきちんとできるように
「おれは最強のマニュアルを作る!」
となったとたんに、
マニュアル作りは「創造性をもった仕事」になります。
経理や事務の仕事も一緒です。
言われたことだけをこなすのではなく、
担当者が自ら学び、
社長が未来を見るうえで役に立つ情報とは何かを考え、
工夫しながら経営資料を作る。
十分に「創造性と価値のある仕事」です。
社長は経営をする人、意思決定をする人です。
そして、未来を考える人です。
「未来を考える」とは、
会社の理念や方針にもとづいて、
この先どうしていくのか、という答えを
「社長自身が創り出していく」こと。
社長の仕事とは、
まさに創造的でクリエイティブそのものです。
計画を作るとき、
社長は、来年だけを考えているわけではありません。
MG研修も同じです。その場しのぎの経営ではなく、
2日目の第5期に向けて会社をどうしていくのか、
これをシミュレーションするのがMGです。
MGは、自分自身のスキルや能力を高めるための訓練や実験の場です。
社長は、
5年先、10年先の未来を考えるために多くの時間を費やします。
社長は、なぜ、「2日間」という時間と費用をかけて、
このMG研修を行うのか。
これからの会社の未来を背負っていく人材を育てたいからです。
そういう社員に育ってもらいたいからです。
社長自身の感覚を伝える良い機会、
研修をとおして社長の気持ちを少しでも伝えられる、
ゲームを通して経営を体験してもらうチャンスです。