「結果の報告をするだけの月次報告会がつらかった」
数年前に、職業会計人とコンサルタントだけを対象にしたセミナー
『利益が見える戦略MQ会計【プロフェッショナル編】』を
開催したときのことです。
参加者の目的はさまざまですが、
共通するのは「MQ会計を企業に伝える立場」という点です。
会計事務所に勤務するひとりの女性が参加しました。
セミナー後の感想文に次のように書いてありました。
結果の報告をするだけの月次報告会がつらかった。
会計の知識があることで混乱しました。
テキストを読み返して整理をしたい。
とても勉強になりました。ありがとうございました。
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税理士は、税務申告の一環として決算書を作ります。
会計は、企業の業績を測定する唯一の仕組み、
しかし、決算書は漢字と数字だけが並んだ無味乾燥なただのシートです。
そこで、せっかく作成した決算書を経営に役立ててもらおうと
いろんな工夫をします。
決算書の見せ方、伝え方の工夫です。
◎ 前期比較や3期比較をする
◎ グラフにする
◎ 数字だけの経営分析をわかりやすくイラストにする
◎ 色を付ける
◎ 重要な部分は目立たせる
そして、説明に工夫する
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おそらく、感想を書いてくれた彼女も同じだと思います。
お客さまである企業へ、月次の状況を説明するのでしょう。
しかし、何をどう解説したところで結果の報告、
すでに終わっているのです。
彼女の感想を読んで、
「ほんとうに、そうなんだよなあ」
しみじみと思いました。
重要なのは、この先の話です。
社長方が知りたいのは、
この先どうする、この先どうなる、なのです。
損益分岐点の出し方や経営分析の数値の意味を知りたいのではありません。
どう活用すればいいのか、経営者の目線で知りたいのです。
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社長がMQ会計を実践する目的は、
MQ会計というツールを使って会社を良くするためです。
会計人、コンサルタントはMQ会計を伝える側です。
重要なのは正しい考え方です。
テクニック、手法のみを追求すると、すぐに限界が来てしまうのです。
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